つちねこ@Country Life

 
 

夜は短し歩けよ乙女

  1. 21:10:47
今、平行して『放浪つちねこ@東京』の記事を書かせていただいてますが。
甘酸っぱき青春のおもひで』つながりとゆーことでっ d( ̄  ̄) イイコト?

"夜は短し歩けよ乙女" 森見登美彦著

えと…、ジャケ買いデシタ (・∀・)
つちねこが買ったのは文庫版だったんですが…



黒髪ボブの華奢な女の子がモダンな世界に♪ 
もぅ、つちねこのストライクゾーン、抉りこみまくりデスっ .+゚*。:゚+(〃ノωノ)キャッ.+゚*。:゚+

オハナシは、京都のとある大学(たぶん京都大学)が舞台の、
サークルの後輩である『黒髪の乙女』に恋する『私』の、恥ずかしいくらいの奮闘記デス。

最初は、『黒髪の乙女』に、完膚なきまでにヤラレました ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
ジャケ買いの原因となったルックスも然り。
加えて、『素直』を通り越してエキセントリックなまでの言動、端々から漂う『文学』の香り。
とどめは『うわばみ』 ( ̄∇ ̄;) ハッハッハッ
…ま、言っちゃえば『大きなお友達』のハートを鷲づかみっ、にしてしまうキャラですなぁ。

ところがところが、読みすすめていると、だんだん『私』の方に感情移入してきます。

『私』は、今となっては珍しいようなオクテな学生です。
黒髪の乙女』に一目ぼれしたものの、直接ハナシをする勇気はありません。
そこで『私』は『外堀を埋める』と称して、
『ナカメ作戦』=『なるべく彼女の目にとまる作戦』を採ります。
…要するに、偶然を装って、彼女と出会う機会を何とか増やそうと言う…。
ストーカーじゃん… ヾ(゚д゚lll) ォィォィ...

でもね、つちねこ、ナンか他人事に思えなくて〜 (´ー`)
この『私』、たぶん、男子校出身デス。
そして、高校生活の最後は、めくるめく受験勉強に没頭する日々…。
めでたく大学に入った後も、プライドと気恥ずかしさから、『硬派』を隠れ蓑にしてみたり…。
そんな『私』が、ひょんなコトで一目ぼれしちゃったら…、まぁ、そーするしかないよなぁ、と。

つちねこも、中高の多感な時期をオトコまみれで過ごし、
浪人してやっと大学に入ってからも、オンナノコとはハナシも出来ませんでしたょ。
それが、同じ部活のオンナノコに一目ぼれしてからは、色々とね〜
(ストーカーはしてないデスっ ブン((-ω-。)(。-ω-))ブン )
挙句の果てに、もともと工学部志望だったけど、そのコが農学部に進むって聞いて、
自分も進学先を農学部に変更したしっ ( ̄∇ ̄*)ゞエヘヘ
しかもしかも、その直後にあっさりと振られてるしっ ( ;∀;)アハハハハハハ

…ま、それは置いといて。
彼女の姿を追い求めて七転八倒する『私』。
それでも彼女は、頻発する『偶然の出逢い』にも、『奇遇ですねぇ♪』 (*・д・*)ぇ...
永遠に続く『外堀埋め』にも疲れ、『私』はいつしか、自分自身にも自信を失くし、悩みます。

私は、実際のところ、彼女に惚れていないのではないか。

そんな『私』に、はたして『大団円』は訪れるのかっ? ┴┬|*´゚Д゚)。o○(ドキドキ)

…こうして書いてみると、ナンやら重ーいオハナシのようですが…。
実際は、ホントにコミカルな恋愛小説デス。
そして、いたるところに散りばめられた、軽妙洒脱なコトバの数々

「ただ生きているだけでよろしい」
李白さんはそんなことを言ったように思われました。
「美味しく酒を飲めばよろしい。一杯一杯又一杯」
「李白さんはお幸せですか」
「無論」
「それはたいへん嬉しいことです」

懐かしさのあまり彼女を悶絶させるこの絵本こそ、天下唯一の至宝であり、かつ私の未来を切り開く天与の一冊となるだろう。これを入手するということは、もはや彼女の乙女心を我が手に握ることに等しく、つまりそれは薔薇色のキャンパスライフをこの手に握ることに等しく、さらにそれは万人の羨む栄光の未来を約束されることに等しい。
諸君、異論があるか。あればことごとく却下だ。

「その前に聞きたい。結末はどうなる。ハッピーエンドか?アンハッピーエンドか?」
パンツ総番長が口篭ったので、私はその胸をぐいと押した。
「分かったよ」
パンツ総番長は呻いた。「ハッピーエンドだ。誰もが赤面することうけあいだ」
「それでよし!」


…まぁ、正直、文体についても、内容についても、
全てのヒトにオススメできるモノではないと思いマス。
でもでも、苦しくも甘酸っぱき時代に共感していただけるなら…。
特に『男子♪』にオススメな、極上の恋愛小説デス♪


(こちらは、ハードカバー版です。)

 
 
 
 

『排除の空気に唾を吐け』

  1. 00:02:17
排除 その1
Nikon F3 / Ai-S 35/1.4 / Ilford XP2 400 Super

昨年から流行している『硫化水素自殺』を覚えてますか?
昨年6月の『秋葉原無差別殺人事件』を覚えてますか?

昨年〜今年にかけてのつちねこに、あらゆる意味でインパクトを与えた出来事デス。

手を伸ばせば届くくらい、すぐそばで手に入る『死』。
それが、内側へ向かうか、外側へ向かうか、それだけの違い。

会社、友人、家族、そして親(主観的に)。
周りを取り巻くあらゆるレイヤーから『否定』を叩きつけられて。
仕事も出来ずに、だらだらと『生きてしまっている』自分を、絶えず『否定』し続けて。

そんなつちねこにとって、2つの事件は、『明日のつちねこ』を予言する姿デシタ。

排除 その2
Nikon F3 / Ai-S 35/1.4 / Ilford XP2 400 Super

雨宮処凛さんの『排除の空気に唾を吐け』を読みました。

『秋葉原無差別殺人事件』から始まり、『自殺』・『労働/生存運動』・『貧困』・『ネグレクト』・『派遣』、そして『戦争』。
これらの事象を、『排除』をキーワードにつないでいく作業。
その見方は、あまりに一方的かつラジカルなトキもあります。
でも、その事象は、間違いなく、今の現実だと気付かせてくれます。

つちねこは、『自殺』というコトを、ずっと考えています。

『自分が生きるコト』の否定とは、ナンであったのか。
『生きていたくない』と思うヒトの『自殺』を止めるコトとは、ナンであるのか。

そのギモンに対する、明確な答えはまだアリマセン。
そして、この本が応えてくれるものでもアリマセン。

ただ、この本で述べられる、『自分自身からの排除』の地平に見える『自殺』、その連続性。
同じキモチを持っているヒトがいる』、と思えマシタ。

「お前の努力が足りないからだ」
「能力がないから悪いんだ」
「同じ境遇でも歯を食いしばって頑張っている人がいるじゃないか」
「それなのにお前は」
どれもある意味「正しい」言い分だ。その「正しさ」がわかるからこそ、人は黙り込んでしまう。そしてそんな言葉を、常に100倍くらいにして自分に投げかけているのはほかならぬ自分自身だったりする。

(本書 44〜45ページ)

つちねこが一番きつかったころの記事に、緑虫さんから、こんなコメントを頂きマシタ。

迷惑かけずに生きることなんて不可能ですよ。
息するだけでCO2吐き出してますからね!
人生、迷惑かけたヤツの勝ちだと思う。
どれだけ迷惑かけられるかが勝負。
硫化水素自殺の迷惑なんて小さい小さい。(後略)


このコメント、つちねこはまだ未消化でした。
(緑虫さん、ゴメンね。)
でも、こういうコトだったのかな、と思えるコトも。

一人の人間が生きる上でどれほど莫大な迷惑を振りまくだろう。だけど、迷惑をかけまくって、役立たずと言われようがなんだろうが堂々とのさばること自体が、この「生きる」ことさえなかなか許されない社会の中ではものすごい「抵抗」なんじゃないのか?
そういった理由で、私は勝手に彼の「生存」を、全実存を賭けて全肯定したいのだ。彼のような人がそれでもフツーに生きられる社会は、私にとっても居心地のいい社会だと思うから。

(本書 54ページ)

このコトバで、『自殺して欲しくない』という思いも、まんざら悪くないと思えました。
まだ、『自殺をするな!』とは、つちねこに言えるコトバではありませんが。

そして、システムとして確立された『排除のサイクル』が生産し続ける『よわいものたち』。
そんな、救済もなく、未来も見えない『よわいものたち』が上げ始めた

KY[くまもと よわいもの]たちの当面の活動は、貧乏人が低賃金でこき使われ、使い捨てられる現状や、『空気を読め=周囲に同調し自己主張するな』というふざけた風潮が蔓延する生きづらい社会に抵抗し、熊本の『よわいもの』どうしで社会的なつながりをつくり、貧困・分断・競争を乗り越えて共に生きのびることである。
(中略)
おさきまっくらで貧乏なKY[くまもと よわいもの]たちは絶望の他は失うものを持たない。KY[くまもと よわいもの]たちが獲得するものは未来である。

(「KY[くまもと よわいもの]宣言」 本書 64〜65ページ)

この、儚く見えるも真に強いコトバ。
涙が、溢れマス。
そして、泣いてばかりいてはいけない、と思わせてくれます。

社会のせいにする。
病気と言う名前に酔う。
そのコトにはギモンが消えません。
むしろ、嫌悪感すら覚えることが多いと思います。
犯罪を犯したトキ、その罪が消えるわけでは、決してアリマセン。
多くの同じ悩みを持つ方々にも、そう感じる方が多いと思います。

それでも、この『生き辛い世の中』を『つちねことして生きていく』、その勇気を貰ったように感じマス。

本書で取り上げられるヒトは、つちねこの同世代が多いです。
74年生まれ:安田純平さん ←つちねこもココ
75年生まれ:雨宮処凛さん、造田博死刑囚、赤木智弘さん
そして、もう5〜6歳まで、年下の人々(南条あやさんetc) ←つちねこの弟もココ

生きづらい世代なのかもしれません。
それでも、が上がりはじめました。
つちねこは、いわゆる『弱者』ではないかも知れません。
でも、この『』をつなぐことに、『今を生きるモノ』として大きな勇気を貰いマシタ。



つちねこの会社でも、パートさんの首切りが始まりました。
つちねこのお給料が1円も減らない中で、パートのおばさんが笑顔でお別れの挨拶をされるのが、とても辛いです。
それでも何もしない、自分の偽善にも腹が立ちます。
また、それ自体、少し前のつちねこの姿を忘れた、思いアガリじゃないのか、とも思いマス。

今のつちねこの中に残った、この本の『自殺』以外のキーワード。

福田首相は地球温暖化問題に対して日本が各国によくみられたくてどうこうしようとしているのですが、私や犯人は地球よりも未来がありません

今の平和が続くこと自体が「絶望」に他ならず…

「子どもがいる」という理由でなかなか正社員になれないという問題もある(中略)この社会全体が、子どもを「迷惑」で「お荷物」的存在と考えていないだろうか

今、何の保証もなく路上に放り出されている人たちは、少し前まで大企業で連発されていた「史上最高の利益」に貢献してきた人たちだ

ワーキングプアが支える「民営化された戦争」



筋肉少女帯 『タチムカウ-狂い咲く人間の証明-』

 
 
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